『「上村松園 四季の美人画」<額装>ーー孫の上村淳之画伯が選んだ松園晩年の傑作美人画四点』



『「趣味とともに生きる愉しみ」ーー趣味は人生を豊かにしてくれる』



●監修:上村淳之(日本画家・松伯美術館長)
●本紙寸法:清/48✕51.6cm
      蛍/48x57.3cm
      待月/48×56.5cm
      牡丹雪/48×58.1cm
●印刷:ロゴタイプ印刷12色
●販売:株式会社アートデイズ
●価格:本体320,000円+税
    チラシ(PDF)


日本の美人画で最も人気の高い上村松園の美人画の中から孫の画家、上村淳之画伯が選んだ4点です。
上村松園は今年、生誕150年の年を迎え、各地で美人画展が開かれます。
「コロタイプ印刷12色」という技法は、ゼラチンに感光液を塗ったガラス板に写真ネガを焼き付けて版を作り、一色ずつ印刷する最高の印刷技法で、文化財の複製などで使われてきました。

【監修者のことば】日本画家・松伯美術館長 上村淳之
 浮世絵をはじめとする、それまでの「美人画」は、流行のファッションを身に付けた花魁や女優などが華麗に描かれ、庶民に親しまれてきました。
 松園の独創性は、伝統的な京文化や謡曲、文学などを盛り込んで女性美の理想像を描き出したところにあり、何物にも侵しがたいような崇高な芸術にまで高められた作品の数々は、古画の模写、人物写生などの研鑽によるものです。
 晩年の松園は、自身の芸術に対してゆるぎない境地に至り、円熱の画風を見せはじめます。「四季の美人画」では、そんな松園のおだやかな内面を体現するかのような、珠玉の4作品を選びました。そこに描き出される女性は、まるで四季の妖精のように、清らかな美をたたえます。
 日本の美しい季節をさらに麗しくお過ごしいただければ、望外の喜びです。


 作 品

春:たおやかで凛としたその表情は、限りなく優雅で清らか。
清韻(せいいん) 昭和18年(1943)西宮市大谷記念美術館蔵

夏:繊細な衣装や装身具から艶やかな雅がよみがえります。
蛍(ほたる) 昭和18年(1943)西宮市大谷記念美術館蔵

秋:はんなりと香る崇高な美は磨き抜かれた表現の証。
待月(たいげつ) 昭和19年(1944)足立区立美術館蔵

冬:麗しい四季の情緒には、時を超えた輝きがある。
牡丹雪(ぼたんゆき) 昭和19年(1944)足立区立美術館蔵



 【上村松園 略年譜】

明治8年京都・四条御幸町の葉茶屋の女として生まれ
明治20年京都府画学校に入学、鈴木松年に師事する。
明治23年第3回内国勧業博覧会に「四季美人画」を出品し一等褒状を受章。
昭和6年ベルリン日本美術展に「虫干しの図」が出品され、ドイツ政府に寄贈、
    翌年二等赤十字章を受章する。
昭和12年「雪月花」(三幅対)を皇太后に献上する。
昭和24年8月27日没。享年74。昭和23年女性で初めての文化勲章を受章する。