『わたしの旅人生「最終章」』


渡辺文雄著
● 本体1600円+税
● 四六版上製
● 2005年2月18日発売
●ISBN 4-86119-030-4 C0095 Y1600E

先々で出会った個性あふれる職人たち、驚きの美味・珍味、そして何よりも感動を巧みに伝える比類なき「旅の語り部」。その該博な知識・うんちく蘊蓄はいつも読み手・聴き手をうならせてきた……。
享年75。旅に明け暮れたナベさんの人生「最終章」。
※品切れ重版未定


 目次紹介
江戸っ子ナベさんの人生と旅――序にかえて 石堂淑朗
一章 なぜ、人は旅に出るのだろう
二章 「遠くへ行きたい」三十四年の雑学ノート
三章 旅で見つけた驚きの美味、珍味
四章 今日もまた街歩き
***
「ナベさんにはもっともっと書いて欲しかった。この年になると痛感するのは、随筆の類いは結局江戸っ子のものなのだ、という事。どこ何処へ行くにしてもお江戸日本橋からの距離を無意識にも測りながら移動する東京人が年齢と共に熟成させて行く感性、これは値打ち物です」
――石堂淑朗(本書「序にかえて」より)

 著者紹介
渡辺文雄(わたなべふみお)
 昭和4年東京神田に生まれる。29年東京大学経済学部卒業後、電通に入社。31年松竹で映画デビューし、その後大島渚氏の「創造社」に参加して、「日本の夜と霧」「少年」などに出演。「創造社」解散後は俳優業の傍ら、TVの「遠くへ行きたい」などのレポーターとして活躍。エッセイストとしても知られ、『旅でもらったその一言』(岩波書店)など多くの著書がある。平成13年から岐阜県の「飛騨・世界生活文化センター」館長を務めていた。平成16年歿。