『責任に時効なし 〜小説 巨額粉飾〜』






●嶋田 賢三郎(元カネボウ(株)常務取締役) 著
●本体1800円+税 ● 568頁 四六判ハードカバー
● 2008年10月発行 ●ISBN 978-4-86119-120-6

驚くべき企業犯罪の連鎖が、百二十年の名門企業<トウボウ> を蝕み、会社は大崩壊に向かって突き進んでいった……。
社長・副社長との対決、逮捕後の検察との闘い、苦悩の日々……。
――著者は日本を代表する名門企業の常務として巨額粉飾事件に遭遇し、逮捕された。しかし、粉飾に異を唱えていたことが判明、不起訴となり釈放された。
 その体験をもとに3年の歳月をかけ、長編小説として本書を綴った。企業崩壊をもたらした組織的粉飾とは何か? 粉飾を長年放置してきたにも拘わらず、時効の壁によって不問に付された歴代の経営者たちの責任はどうするのか? 法的告発には時効があっても、「責任に時効はない」と著者はいう。

 作家・大下英治氏 推薦!!
著者は、大企業のエリート・サラリーマンとしてはとても稀有な経験をした。その経験を、巧を弄さず素直に小説にした。そのため、かえってプロの作家にない瑞々しさや迫力が作品に生まれ、読者は長い小説を一気に読まされてしまう。この小説は、いまの大きな企業を動かす男たちの本当の姿を描いた類まれな企業小説といえるかもしれない。

 書評、著者インタビュー等の記事をご覧頂けます
['09/2]「週刊ポスト」に書評が掲載されました。
['09/3]「月刊BOSS」に著者インタビューが掲載されました。
['09/2]リベラルタイムに江波戸哲夫氏による書評が掲載されました。
['09/1]日経ベンチャー2009年1月号に書評が掲載されました。
['08/12]TRUE VIEW (Vol.03)に著者インタビューが掲載されました。
['08/12]週刊プレイボーイ2009年1/5・12号(No.1・2)に著者インタビューが掲載されました。
['08/11/28]日刊ゲンダイに書評が掲載されました。
['08/11/26]日経新聞・エンジョイ読書で紹介されました。
['08/11/19]日経(夕刊)「目利きが選ぶ今週の3冊」で五つ星で紹介されました。
['08/11/10]週刊新潮(11/20号)に書評が掲載されました。
['08/11/10]夕刊フジ(11/11号)に著者インタビューが掲載されました。
['08/11/10]ZAKZAKに著者インタビューが掲載されました。


 目 次
第1章 軋轢――メインバンク頭取からの一撃
第2章 疑心――封印されてきた真実
第3章 粉飾指令――連結債務超過へ再転落?
第4章 恫喝――君らは会社を潰すつもりなのか!
第5章 邂逅――イパネマで芽生えた恋
第6章 衝撃――秘密裡に進んでいた事業売却
第7章 紛糾――ファンドから新たなスキーム
第8章 崩壊――失われたコーポレート・ガバナンス
第9章 秋霜烈日――始まった事情聴取
第10章 再会――強く結ばれた二人
第11章 焦燥――消えた記憶と検事の攻勢
第12章 会計士責任――見えてきた検察の意図
第13章 強制捜査――ついに来た逮捕の日
第14章 解放――不起訴処分、そして会計士の逮捕
終 章 サウダージ――名門トウボウ崩落の彼方に


 著者プロフィール
嶋田 賢三郎 (しまだ・けんざぶろう)
  1946年生まれ。関西学院大学経済学部卒業。早稲田大学大学院(商学研究科)修了。鐘紡株式会社(のちにカネボウに社名変更)入社。2000年同社取締役を経て、2002年常務取締役兼常務執行役員・財務経理担当就任。2004年同社退社。
 1990年税理士資格取得。2002年から合繊の事業構造改革を陣頭指揮し、積年の最大懸案アクリル事業の全面撤収を果たす。更に化粧品事業の営業譲渡など対外的責任者としてカネボウの再建に身を投ずるも、2005年7月に有価証券報告書虚偽記載の疑いで逮捕。しかし、粉飾に反対していた事実が明らかになって不起訴となる。戦前からの超名門企業カネボウの中で最も波乱に富んだ人生を経験した数少ない生き証人の一人である。今般、経済企業小説にて還暦デビュー。

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