『佐久間惣治郎伝 ― 教育の基本は「論語と算盤」』



CDブック 初めての人のドラッカー案内 ●佐々木久夫
●本体1600円+税
●264頁 四六判ハードカバー
●2011年8月発売
●ISBN 978-4-86119-179-4

外山滋比古氏(お茶の水女子大学名誉教授)推薦
佐久間惣治郎翁は女子の学校といえば女学校という時代にあえて女子商業学校を起こした。今日の女性の社会進出を予知していたかのように。また、知識に偏らないようにと論語を徳育の柱にした。その先見性には驚く。本書を読むと、先覚者は時代を超えて新鮮であると実感される。
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 あとがきより

「二六歳で中学校の教諭心得となった惣治郎は、「正義を天下に行わんがため」「天下の英才を得、之を教育せんがため」、一直線に進もうとした。これは教育者であればだれもが抱く理想であろう。しかし世の中はそれを簡単には許さなかった。そのため惣治郎は、明治、大正、昭和という激動の時代、みずからの理想を求めて戦い抜かなくてはならなかった・・・(中略)・・・惣治郎は数々の苦難を乗り越えて私学(千葉経済学園)を興し、「片手に論語 片手に算盤」をモットーに徳育と職業教育を融合させるというユニークな教育をみごとに実現させた」 (本書「あとがき」より)


 目 次

一 生い立ち
    誕生、子ども時代/勉強熱心だった小学校時代/農作業と漢学/
    師範学校へ/東京物理学校で学ぶ

二 教師としての出発
    山形中学校に赴任/教育方針への疑問

三 自彊会の誕生
    「乱暴組」の担任に抜擢/「合一法」を考案/結婚

四 山形中学校との別れ
    教頭排斥ストライキ/山形中学校を去る日

五 東京へ
    赤坂中学校、精華高等女学校で教える/嘉納治五郎との出会い/
    幻に終わった私立学校開設/前橋と木曾での暮らし/山形中学校を去る日

六 大きな転機
    千葉県立大多喜高等女学校校長/運命を変えるできごと/請願による上奏/
    関東中学校へ

七 千葉女子商業学校を創設
    寒川高等女学校を買収/生徒の募集に奔走/千葉女子商業学校を創設/
    渋沢栄一に傾倒/創設者の掲げる理念/順調な発展/戦争の足音

八 試練を乗り越えて
    空襲で校舎焼失/間借りして二部授業/新しい場所を求めて/
    轟町の新校舎で/新時代、新学制への対応

九 学園の発展を見つめながら
    晩年の惣治郎/組織改革、復興事業/なつかしき山形へ/創立二〇周年/
    最後の時

一〇 受け継がれる精神

あとがき
    



 著者プロフィール
佐々木久夫(ささき・ひさお)
 1944年(昭和19年)生まれ。1968年、東京外国語大学英米科卒業後、中央公論社(現、中央公論新社)入社。
「新集 世界の文学」『自然』『婦人公論』『マリクレール』編集部を経て、「中公新書」編集長。書籍編集局次長、編集委員を務める。2004年、同社を定年退職。現在はフリーで執筆、編集活動を続ける。著書に『新集 知の銀河系 3 「本」と出版』(分担執筆、日本図書館協会、2004年)がある。


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