DVD<全3巻>白川静の世界


DVD<全3巻>白川静の世界

【仕様】DVD全3枚(分売不可)
【価格】本体15,000円+税

【企画】株式会社紀伊國屋書店
【製作】株式会社ポルケ
【販売】アートデイズ
【協力】西川照子
【発売】 2013年10月
©KINOKUNIYA COMPANY LTD.2013

品切重版未定



あらゆる世代に伝えたい白川静の学問と生涯!
三千年をさかのぼる漢字の起源をつまびらかにし、東洋の精神を探り続けた偉業の研究者、白川静──。
その生涯と業績を紹介し、遺された講話を盛り込みながら漢字の生い立ちと構造を探るとともに、「祭り」によって日中の文化的類似性も明らかにした初めての映像版「白川静の世界」。最新刊のDVDシリーズ。

※この商品は、平成16年に発売されたビデオ「白川静の世界 全三巻」をDVD化したものです。

世も変り、時代の風尚も異なって、今では私の試みたような学問領域に遊ぶ人は、意外に少ないようである。東洋の問題を考え、わが国の将来の文化、また国語の将来を考える上に、この学問領域はことに重要な分野であるはずである。── 白川静
「白川静」は奇人である。私以上に奇人である。白川静は詩人である。人麻呂の如く詩人である。白川静と言えば、「漢字」であるが、私は先生の『詩経』の訳に、甘く哀しく切ないものを感じる。学者である以前に先生は日本の叙情詩人である、と私は思う。それが「白川学」を美しいものにしている。── 梅原 猛(哲学者)

 収録内容
第一巻
学問の道(48分)
最初の学問の目標であった『詩経』と『万葉集』の比較研究を行う為には、中国古代の文字、そして、新しい文字学を展開し字書三部作を作り上げた。白川先生の生涯、研究方法、業績を紹介する。
第二巻
生きている漢字(49分)
甲骨文字や金文の変化と体系化の過程、そして漢字として生まれた歴史を解説する。また、日本では漢字がどのように受け止められ、定着していったのか、『万葉集』等を例に考察。先生の講話を随所に盛り込み、漢字の生い立ちと構造を探る。
第三巻
祭に見る漢字ものがたり(48分)
「人身御供」「異人殺し」等、紀元前16世紀頃の中国古代王朝「殷」で行われていた風習が今も日本各地で息づいている。日本海沿岸に古くから伝わる祭礼を、古代中国と日本文化の類似性を明らかにしていく。

 白川静プロフィール
白川静
中国文学者であり漢字研究の第一人者。立命館大学名誉教授。明治43年、福井県に生まれる。昭和16年、31歳で立命館大学法文学部漢文学科に入学。卒業後、昭和29年より立命館大学教授を務める。昭和59年、50年に及ぶ研究成果を盛り込んだ漢字の字源辞典『字統』を刊行、続いて『字訓』を刊行。平成8年には13年半かけて執筆した漢和辞典『字通』を刊行し、字書三部作が完成した。平成16年文化勲章受章。平成18年10月30日、96歳で死去。

写真・畠山崇


 白川静 DVD